はじめに
高脂血症とは血液中の脂質が基準値より多くなる病気です。
病気と言っても自覚症状はほとんどありません。
しかし、放っておくと血液の状態は改善されず、血管の状態も悪くなります。
血液、血管の状態が悪くなると脳では脳梗塞、心臓では狭心症、心筋梗塞などの可能性もでてきます。
高脂血症の主な原因は生活習慣にあります。
食事では食過ぎによるカロリーオーバー、野菜不足による食物繊維不足、よく噛まないで食べる、食事時間が短い・不規則な食事時間などです。
運動では運動不足はもちろんのこと、日常生活でもこまめに体を動かさないなどがあります。
また、基礎代謝量が低下することによって消費されるカロリーは減ります。
その他、仕事でのストレスや睡眠不足、アルコールの飲み過ぎ、喫煙などが原因として考えられます。
生活習慣を見直し、血液検査の数値の理解し、生活習慣病の高脂血症を予防・改善しましょう。
気になる生活習慣
ほとんど歩かない、駅の階段を使わずエレベーターを使う、休日はごろ寝(運動不足)。夜遅くまでTVを見たり、インターネットをしたりして夜更かしをする(不規則な生活、睡眠不足、朝寝坊、朝食抜き)。日曜日も仕事で納期、締め切り、ノルマがある(ストレス)。ストレス解消に酒を飲み過ぎる。タバコを吸う。
気になる食習慣
カレー、ラーメン、カツ丼、天丼、うな丼、焼き肉、とんかつを頻繁に食べる。(カロリーの高いメニュー) 作ってくれた人に申し訳ないと残さず食べる。(必要以上に食べる) 野菜が少ない。(食物繊維不足、ビタミン不足) よく噛まずに食べる。一口で口に入れる量が多く、数回噛んでのみこむ(消化に負担がかかる。必要以上食べてしまう。)テレビを見ながら食べる。(よく噛まない) 夜食、おやつを食べる。(カロリーオーバー) 外食が多い。(カロリーの高い食事、野菜不足) 清涼飲料水、缶コーヒーなどよく飲む。(カロリーオーバー)
おすすめ生活習慣
よく噛んで食べる。サラダ・みそ汁などで野菜を多く取る。運動の趣味を1つ作る。100gか200g刻みの体重計で体重を計り、記録する。血圧を測り、記録する。体温を測り、記録する。深呼吸をする。1日1回は笑う。姿勢を良くする。なるべく決まった時間に同じことをする。
生活習慣病の予防
予防にも段階があります。1次予防:健康な人が病気にならないよう生活習慣に気をつける。2次予防:健康診断などでチェックされたら、自覚症状が無くても治療する。3次予防:再発や悪化を防ぐ予防です。場合によってはその後ずーっと薬を飲み続けたり、治療しつづけることになります。★1次予防を含めると生活習慣病の予防はすべての人に関係あります。
健診での検査項目
身体測定:身長・体重 尿検査:糖・蛋白・潜血 便検査 血液検査 血圧検査:最高血圧・最低血圧 心電図検査:不整脈や心臓の筋肉の障害がないか調べます。X線検査:肺・心筋・従隔(両方の肺の間)を調べます。眼底検査:眼底の血管を撮影し、動脈硬化や高血圧・糖尿病の進み具合を調べます。内科診察 婦人科検査